iDeCoの出口戦略、退職金がない私にはあんまり関係なかった話
「iDeCoは出口戦略が難しい」ってよく聞きますよね。
私も長らくそう思っていました。せっかく積み立てても、受け取るときに税金でごっそり持っていかれるんじゃないか、と。
でも先日、自分のケースで計算してみたら「あれ、これ私にはあんまり関係ない話では?」ということに気づいたので、今日はその話を書いておきます。
出口戦略が難しいって、そもそもどういう意味?
iDeCoを一時金(一括)で受け取るとき、「退職所得控除」という非課税の枠が使えます。この枠は「勤続年数」で決まるんですが、実はこの枠、会社の退職金と共有することになっています。
つまり出口戦略が難しいと言われる本当の理由は、
退職金とiDeCoの一時金を両方もらおうとすると、控除枠を奪い合って、結局どちらかに税金がかかりやすくなる
という話だったんです。しかも最近の税制改正で、退職金とiDeCoを受け取るタイミングを離すルール(いわゆる「5年ルール」が「10年ルール」に延長されて、余計にややこしくなったと言われています。

じゃあ、退職金がない私は?
派遣の夜勤専従という働き方をしている私には、そもそも退職金というものがありません。
ということは、控除枠を「奪い合う相手」がいないわけで、iDeCoの一時金だけで控除枠をまるまる使えます。ここでようやく気づきました。「出口戦略が難しい」という話は、退職金がある人向けの悩みであって、私にはそもそも前提が違っていたんです。

実際に計算してみた
52歳からiDeCoを始めた私の場合、65歳まで積み立てを続けると、拠出期間は13年になります。退職所得控除は「40万円×拠出年数」で計算されるので、13年だと控除枠はだいたい500万円台前半。
一方、今のところの資産額と、これから積み立てる分を合わせても、この控除枠にほぼ収まりそうな規模でした(運用がかなり好調でも、はみ出す部分はごくわずか)。つまり、ほぼ非課税で受け取れる見込みということが分かりました。
ちなみに、月23,000円の上限額でずっと積み立てている方など、控除枠を超えてしまうケースもあると思います。とはいえ、そこまで悲観しなくても大丈夫そうです。というのも、控除枠からあふれた部分がまるまる課税対象になるわけではなく、あふれた金額の、さらに半分だけが課税対象になる、というルールがあるからです。しかも一時金でもらう年に一回だけの税金です。枠を超えたらすぐ大損、というわけではなさそうなので、この点は覚えておくと少し安心できるかもしれません。

「2,000万円まで非課税」のイメージとのギャップ
ちなみに、「退職金は2,000万円くらいまで非課税」というイメージを持っていたんですが、これは新卒から40年近く勤め上げた会社員の退職金の話でした。iDeCoの制度自体、始まったのは2002年で、今年でまだ24年ほど。どんなに早くから入っていた人でも、37年も拠出することは物理的に不可能なんですよね。🌿
まとめ
- 「iDeCoの出口戦略が難しい」問題は、主に退職金がある人の悩み
- 退職金がない働き方をしている人は、控除枠を独り占めできるので、特に50代から始めた私のようなパターンであれば心配しすぎなくて良さそう😊
- 派遣・パート・非正規で退職金がない50代は、私だけじゃないはず。同じ境遇の方の参考になれば嬉しいです。
次回は「じゃあ掛金、いくらにする?」の話を書こうと思います。
※この記事は私が調べて整理した内容です。実際の制度・税金の扱いは今後変わる可能性もあるので、最終的な判断の際はご自身でも確認してくださいね。
